中部電力尾鷲三田火力発電所跡地活用に向けた実証に向けて尾鷲市長を訪問
三重県尾鷲市において、2018年に廃止された中部電力尾鷲三田火力発電所の跡地活用に向けて組織された「おわせSEAモデル協議会」と共に、この度、跡地活用に向けた実証事業に取り組むことにことになりました。
本事業は、ホークアイの遊休資産活用事業において第一号の案件となります。
2020年下期よりすでに実証事業に向けた準備を進めており、先日尾鷲市長(加藤千速氏)に経過報告と今後の取り組み方針のご報告を致しました。
「おわせSEAモデル協議会」とは
中部電力尾鷲三田火力発電所の廃止を機会に組成
尾鷲市は三重県南部の東紀州地域に位置する都市で、漁業や林業が盛んに行われると共に、日本でも有数の降水量を誇ることでも有名です。そんな尾鷲市で1964年から稼働している中部電力尾鷲三田火力発電所は先の一次産業に加えて尾鷲における重要な地域産業の要として親しまれてきました。ただ、その火力発電所が2018年に廃止されることになり、約10万坪もの広大な敷地が生まれることになりました。その敷地を地域の次なる産業の拠点として利活用を目指して生まれたのが、尾鷲市、尾鷲商工会議所、中部電力によって組織された「おわせSEAモデル協議会」です。
跡地活用に向けておわせSEAモデルを策定
広大な敷地の活用に向けてはあらゆる産業を集積させ、それぞれに最適なゾーニングが行われます。「おわせSEAモデル協議会」が打ち立てたゾーニング、いわばマスタープランとなるものがおわせSEAモデルです。具体的な内容は以下の通りです。
- SERVICE:釣り桟橋・運動施設・公園・教育・体験学習・アクティビティ・宿泊施設・PoC(実証実験)・企業誘致
- ENERGY:広域ごみ処理施設・木質バイオマス発電・太陽光発電
- AQUA/AGRICULTURE:陸上養殖・植物工場・飲食・商業施設
上記は現時点での検討項目を記載しており、今後具体的なコンテンツについては時代の潮流や様々な実証を経て決定していく方針が打ち出されております。
参照:おわせSEAモデル WEBページ
ホークアイにおける実証事業
おわせSEAモデルの「Service」部門にて実証実施
弊社は「おわせSEAモデル協議会」からの委託を受け、おわせSEAモデルのうち「Service」部門において以下の通り2つの実証事業を主導して参ります。
- 尾鷲式サウナ製作プロジェクト
都市部で爆発的に人気が出ているサウナ。尾鷲の特産品である尾鷲ヒノキを、これまでにない表現技法を用いて、他では体験できない目的型サウナの開発を行います。尾鷲の林業関係者協力のもと、木材が有するパワーを余すことなく表現し、尾鷲の魚介類や海洋深層水などを絡ませながら唯一無二の空間の創出を目指します。2021年3月頃(予定)に多くの人にその一部を体験できる機会を設けます。
- 尾鷲固有の地域資源を活かした中長期滞在型ヒーリングプログラム開発事業
「Healing/ Detox × Tourism」「Wellness & Sustainability」をテーマに、現代人のストレスの根本的な解決を図るプログラムの開発を目指します。医師・専門家に監修された「癒やし」のための独自の理論を軸に、地域資源をふんだんに活用することで、しっかりとした効果を有しつつ、尾鷲でしか体験できないコンテンツを提供します。2021年2月頃(予定)にそれらを体験できるモニターツアーを実施します。
尾鷲市長に経過報告と今後の取組方針について報告
上記二つの実証事業について、ビジョンに共感いただいた多くの方々のご協力のもと、いずれも「本物の体験」が行えるよう邁進しております。この度、その経過報告と事業内容の詳細、またその実行に向けた道筋について尾鷲市長(加藤千速氏)に報告いたしました。
市長には両事業のビジョンと尾鷲市における意義に共感いただくと共に、尾鷲ならではの体験、地域資源の活用、サスティナビリティ、中長期滞在をキーワードに事業の深化に向けた意見交換を行いました。市長訪問の際には、本事業推進に向けて企業・人材の紹介を通して協力にバックアップいただいております第三銀行の庄山氏、ヒーリングプログラム開発において専門的な知見のもと具体的なプログラム開発を監修いただいております鈴鹿医療科学大学の中東准教授にもご一緒いただきました。
その他にも非常に強力な方々の協力をいただきながら両事業を推進してまいります。その全容については徐々にHPブログ等で発信してまいります。
遊休資産活用事業とは
民間企業・行政が保有する遊休資産の有効活用をお手伝い
弊社の遊休資産活用事業は都市再生、地方創生、地域活性化の文脈から、企業・行政が有する遊休資産の既存事業への活用、収益化へのご提案並びにその実行のお手伝いを行います。遊休資産とは土地や建物をはじめとした不動産、自動車や什器類といった動産を含めて幅広く捉えております。本社隣接の土地であったり、地方部に眠る施設であったり、ご依頼いただいた方の既存事業と絡めながら最適なご提案をさせていただきます。
弊社は特に地域資源の掘り起こし、再定義による魅力向上、SNSを用いた魅力発信のマーケティングに強みを有しております。あなたの近くに眠る遊休資産がございましたらまずは是非ご気軽にお問合せください。